ぴんくのうさぎと愉快な

思いついたことをぺらぺら話すだけ。20代後半まだペーペーなジャニヲタ

女の幸せを考える年頃

もう私も巷ではアラサーと言われる年齢になっている。

自分の母親は27で子供を産み、私は末っ子だったため、33の子供だった。

参観日に来てくれる母はお世辞にも若いとは言えず、小学校にあがったときはもう40だった。しかし20で子供を生んだ方は、子供が小学一年生のときにはまだ27歳で、私の同級生にも30になっていないお母さんがいた。

わかいな〜いいな〜と思っていた。クラスでも参観日になると、○○くんのお母さんはまだ20代!なんて言われていて、うらやましがられていた。

 

私は母よりも若く25で子供を産みたい!とずっと思っていた。

結婚なんて誰もが通る道で早く産みたいと思っていれば、子供は産める物だとずっと思っていた。

社会で晩婚化の授業を受けても、それは、希望しない人の事だとばかり思っていた。

 

 

そんな私は母が子供を産んだ年を越えた。

今彼氏はいない。

仕事は順調すぎるくらいに順調。

 

 

 

誰もがお嫁さんになれて、誰もがお母さんになれると思っていた私の夢は、小学5年生の頃にみたデジモンのアニメがきっかけで、アニメの仕事をすることだった。

小学生の時に抱いた夢。それが今叶っている。

高校は地元の進学校に行き、大学は、進路相談で、アニメの仕事がしたいから、その専門に行きたいと言ったら、最近では大学もでアニメの授業があるから、大学に行ってはどうだと言われ、両親も大学に行く事を進めた。ただアニメの仕事がしたかっただけだった私が高校一年冬、美大を目指す事になった。

そこから、美大に行く為に絵の予備校に行った。美大を目指す人の中に入ると、そこまで絵は上手ではない。

しかし、高2の夏、冬、高3からは毎週土日、春、夏と、休みがくると、絵の予備校に通った。その結果、東京の美大に受かって、関西から上京した。

浪人はしなかった。私の目標はあくまで、アニメ関係の仕事に就職する事で、そこに至までの、高校大学は通過項目でしかなかったから。

大学4年間は、今振り返ってもとても楽しかった。アニメの仕事をしたいということしかなかった私に、芸術の楽しさを教えてくれた。芸術の中にもいろんな分野があって、人それぞれに感性があって、いろいろな事を教わった。

多額の授業料がかかる美大学に通わせてくれた両親にも、感謝をしている。大学に通えたからこそ、私は天職に出会えた。

そう、私の仕事は、天職なのだ。

 

アニメの仕事がしたいが、どういった部署があるかも知らなかった。しかし、大学に通い、アニメ制作の行程を少し勉強した。いままで触った事もないソフトを使って、そのときに楽しい!と思ったのがAftter Effectだった。Aftter Effectを使った作業がとても楽しかった私は、これが使える仕事がアニメにないかと探し、撮影という部署のことを知った。

そして、4年になり、就職活動をし、撮影の部署を受けまくり、今の会社に入った。

就活浪人もしなかった。

 

入社し、今年で7年目となった。

そんな7年目にして、撮影監督になった。仕事はまったくつまずく事なく、この7年間順調に進んできた。今では作品の上にたち、作業者を円滑に進める為のスケジュールを組む事については部署内一番だと自負するほどになった。

 

そんな順調すぎるくらいに順調な私が悩んでいる事は、結婚し、子供がほしいという事だ。

私は関西の田舎育ちなために、東京で子供を産み育てる方法がわからないし自信もない。まして、東京で子供を産みたいと思える人にも出会えていない。

そろそろ、仕事を辞めて実家に帰り、相手を見つけて、結婚しようかと思っていたところだった。

 

この仕事は天職ではあるが、やはり、休みはとれないし、始まる時間が遅いため、仕事が立て込んでくると、深夜の0時を越えることはざらにある、寝れない日もある、女性が子育てをしながら続けられる仕事ではない。

現在、撮影監督になったこの作品を満足に仕上げる事が出来たら、それはやめ時だと思っていた。最後だと思い、頑張ろうと思っていた。

その矢先、私は正社員になったと、上司から告げられた。

私の部署で正社員は本当に数えるほどしかおらず、若い世代はもっといない。正社員にする規定も高いらしく、正社員にしてすぐやめるような人材はしないとずっと聞いてきた。

正直最初は、困った。辞めずらくなってしまったと。

しかし、上司が言うには、私がこの作品でやめようかなという話をしているのは知ってたから、それを踏まえた上で、私の正社員の申請を出した所、通ったので、やめる事に関しては気にしなくていいとも言ってくれた。

 

正社員になると、退職金がつくらしい。1年後にやめるかもしれない私を正社員にして、退職金を払ってくれるなんて、なんて私は恵まれてるのだろう。

幼い頃から、ずっとしたかった仕事に着かせてくれて、しんどいことも辛い事も、いま車に飛び込んで事故を起こせば、仕事に行かなくてすむと思ったことも何度も何度もあたけど、でもいつも、アニメをつくる楽しさ素晴らしさを教えてくれた。

理不尽なこともあったし、雇用形態での不満もあったけど、でも最後に、私を正社員にしてくれたという事実に、なんだか胸を打たれた。

どうして私なんかを、ずっとやめたいって言っているし、来年にはいないかもと言っているのに。

頑張ったからだと上司は言ってくれたが、それをどう受け取っていいのか。

 

だれかが、いなくなって、世界はかわらず回るって事は知っているし、身にしみて感じてきた。

しかし、やはりやめるとなると、心配事がとても多い。

 

 

 

やめなくていいならやめたくない。

でも子供もほしい。

 

 

 

いままで夢が叶うのに一番近い道を歩いて、どんどん近くなるのを実感してきた。

しかし今は夢が二つあって、どちらかは諦めなければいけない。

両方を叶えるという事は絶対にない。

 

 

今どうしたらいいのか、今すごく悩んでいる。